さく・え/丸山誠司 チャイルド本社あっ、ちょうちょの気持ちになってみよう!と思ったのです。 きままに空を飛べて、あま~い花の蜜をお腹いっぱい吸って。最高です。 しかし、危険な場面も訪れます。ちょうちょを捕まえようと誰かがやってくるのです。思わず叫びます。「あっ、ちょうあぶない!」。 そして思ったのです、「あっ」といえば「い」、「い」とくれば「う」、「う」とくれば「え」、「え」のつぎは「お」。「あ行」がおわれば「か行」、「さ行」、「た行」…、当然の流れです。そして最後はもちろん「ん」。流れるようにお話がめでたく完成したのです。 わたしは一言言いました。「ちょう気持ちいい!」。